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活用事例

CASE STUDY


RTX観測での収束について

GNSS地形応用機能紹介

■RTXとは
Trimbleが開発した受信機1台で高精度の即位を行うことができるサービス。
補正データは静止衛星から受け取るため、ネットワーク型RTKのように補正データを
受け取るための通信装置は不要となる。※公称精度4cm(水平方向)

■目的
RTKやVRSのように整数値バイアスを確定させて高速に解を求める方式ではなく
時間をかけながら位置誤差を収束させていく演算処理をするため、その収束時間
と精度を検証する。

■検証方法
使用機材:Trimble R10、ノートパソコン
使用衛星:GPS、GLONASS、QZSS
・まずは静止状態での検証のため、三脚を使用してR10を設置し観測する。
・位置情報を確認するためNMEA(GGA)をR10から出力させノートパソコンで取込みを行う。
・国内で使用されている楕円体との比較のため、スタティック観測(60分)と
VRSによる単点観測も同一点で行う。

静止状態でのRTX観測結果


※各グラフの表示はRTXがONになってから20秒間隔のデータを使用した。

収束時間の検証結果

RTXの観測が始まってから、17分後には水平位置の偏移が2cm以内に収まるようになった、
高さに関しても同様な動きをみせていたが偏移は4cm以内であった。

RTX観測結果値のスタティック解析とVRS単点観測との比較

※RTX:収束部の平均値
※VRS:10エポックでの単点観測値
※STATIC:近隣の電子基準点からの解析結果(固定点座標は国土地理院成果値)
GPSおよびGLONASSとQZSSを使用して30秒間隔での解析
※STATIC(今期):上記電子基準点の成果値をセミダイナミック補正により変換して
その値を固定点座標として解析した結果値。
※STATIC(元期):上記今期座標で求めた結果値を元期に変換した値。

■結果

上記プロット図から見てとれるように、VRSとは0.225、スタティックとは0.304mの差がでた。
(VRSとスタティックに0.083mの差がある)

神奈川県内でも同様に観測をして、前述の差と同じ結果がでるか追加検証してみた

・使用衛星:GPSとGLONASS、QZSS(Static開始から13分間、RTX開始時には未捕捉)

・観測地は神奈川県藤沢市

VRSとの差は0.128m、スタティックとの差は0.142mであった。
静岡県内で観測した場合と比べて約半分の差となったが、RTXで求められる位置情報は
公共で使用される位置情報としてそのまま使用すると整合性が取れないと思われる。

観測場所(地域)によって差に違いがあるため、RTXを使用する際に
この差をどう扱うか考える必要がある。

この時のRTX観測データから作成したグラフは次ページに掲載しておくが、
収束までの時間は27分程度であった、また収束後のふら付きは1cm以内であった。
(静岡県内での観測と比べると10分ほど収束時間に差があるが、
QZSS未捕捉による影響も原因の一つかもしれない)

※各グラフの表示はRTXがONになってから20秒間隔のデータを使用した
観測場所:神奈川県藤沢市